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『流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである』(りゅうけつのまじゅつ さいきょうのえんぎ すべてのプロレスはショーである)は、2001年12月に発表された、ミスター高橋によるプロレスに関するノンフィクション書籍。プロレスが真剣勝負ではなくショーでありエンターテインメントであることを明かした。「ミスター高橋本」「高橋本」と通称される。 == 内容 == 本書は、元プロレスラーで、1972年から1998年にかけて新日本プロレスでレフェリーを務めたミスター高橋が、プロレスは真剣勝負ではなく「最初から勝負が決まっているショーである」と宣言した書である。本書出版の目的について高橋は、日本のプロレスは「格闘技を装って嘘を貫き通す」ことが無理な状態に陥っており、将来のプロレス界の発展のために「プロレスは立派なエンターテインメントなのだと胸を張って情報公開」することを提言することにあると述べている。高橋は「プロレスラーはショーに対する誇りを持ってほしい。いつまでもショーという言葉に抵抗を感じてるようでは、プロレスの未来は絶対に開けない」、「質の高いショーを提供していれば、そのためにどれだけのトレーニングや努力を積んでいるかはファンにも自然に伝わる」と主張する〔高橋2010、267頁。〕。 本書において高橋は、プロレスの興業においては「絶対的な権限を持っている」マッチメイカーがカード編成と勝敗を決め、レフェリーがその内容を実現するための仲立ちを務めると述べた上で、新日本プロレスで過去に行われた複数の試合について、その内幕を明かしている。たとえば高橋によると、アントニオ猪木が戦った異種格闘技戦のうち真剣勝負であったのはモハメド・アリ戦とアクラム・ペールワン戦の2試合のみである〔高橋2003、29-30頁。〕。 高橋は、2010年発行の『流血の魔術 第2幕 プロレスは誇るべきエンターテインメント』の中で、「流血の魔術 最強の演技 すべてのプロレスはショーである」というタイトルについては思い悩んだと振り返っている〔。高橋によるとこのタイトルは、最終のゲラ校正が終わりに差し掛かっていた時期に、編集者から提案されたものであった〔高橋2010、126-127頁。〕。高橋は「鮮烈すぎる」、「長年業界にいた人間として、このタイトルは、同じ釜の飯を食ってきた仲間たちを怒らせてしまうのは間違いない」「(新日本プロレスにしか係わっていない自分が)『すべてのプロレス』と言い切っていいか」と躊躇や抵抗を感じたものの、最終的には「それくらいのインパクトがなければこの本を出版する意味はない」と編集者の案に同意した〔高橋2010、127頁。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「流血の魔術 最強の演技」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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